日本の神様に関する精神世界(⌒ー⌒)

プチウケ古事記 海幸彦/山幸彦 其の弐・・・神武天皇 

プチウケ古事記 海幸彦/山幸彦 其の弐・・・神武天皇

プチウケ古事記 海幸彦/山幸彦 其の弐・・・神武天皇

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プチウケ古事記 海幸彦(うみさちひこ)山幸彦(やまさちひこ)
  ()()・・・神武天皇(じんむてんのう)




さて、陸に戻るぞな・・・ ( ̄ー ̄ )


『なにぃ?! 弟のヤマサチヒコが帰って来ただと?!
(;¬_¬) 』


『釣り針を無くしたのを口実に追い払って、領地を奪ってやろうと思ったのに・・・
(;¬_¬)チッ!』


『あっ、弟君がお見えになりました。』


『ウミサチヒコ兄さん、お待たせしました!』

『おぅ!ヤマサチヒコ! 私の釣り針は見つけたのか?』


『はい! v(^∇^ ) 』



ヤササチヒコは釣り針を持ってウミサチヒコの元へ歩み寄ると、兄に釣り針を差し出しながら海神の言う通りに呪文を唱えました。


『この針は ぼんやり針 乱暴針 貧乏針 間抜け針』


『なんだぁ?』



ウミサチヒコは意味解らず受け取りましたが、何か納得できないというか、訳の解らない状態になりました。



呪術的な言葉とは気がつかない二人でしたが、ヤマサチヒコが手渡す時に後ろを向く様に海神が指示を出したのは、かけた呪文が自分に及ばないようにするという理由がありました。(  ̄ー ̄)人(^∇^ )



ウミサチヒコは呪文によって何も言う気がなくなってしまい、さらに受け取った釣り針さえどうでもよくなってしまいました。(^^;



それで胸を撫で下ろしたヤマサチヒコでしたが、そこへウミサチヒコの配下の者がやって来てヤマサチヒコに伝えました。


『あの・・・トヨタマビメと申される方が訪ねていらっしゃいましたが・・・。』


『な、何? ( ̄□ ̄ )』



ヤマサチヒコは玄関へすっ飛んで行きました。


『トヨタマビメ! (°◇°;)  驚いたよ! 』


『あなた様をお待ちしているつもりでしたが、赤ん坊が産まれそうなので、待ちきれずに来てしまいました。』


『えっ!赤ん坊が? (°°)) そ、それはめでたい! すぐに産屋を工務店に造らせよう! (^^)』


『そ、その前にお願いがあります!』


『何? (°° )』


『私がいいと言うまで決して産屋を覗かないよう、約束してください・・・。』


『わ、わかった。 ・・・すぐ産屋を造らせる!』

う〜ん・・・鶴の恩返しの様な・・・(;¬_¬)

その頃、平行してウミサチヒコの元ではこんな事が・・・。

『田んぼがカラカラです。』


『なんだと?』


『なんだ? これは? 雨がヤマサチヒコの田んぼにだけ降って、私の田んぼには雨が降らず、
                           枯れておるではないか!  (▼□▼メ) 』


『・・・貧乏針、間抜け針・・・そうか!あの時ヤマサチヒコが私に呪いをかけおったのだな!』


『ゆ、許せん! 兵を集めろ! ヤマサチヒコを生かしてはおかぬ!』

おっと!・・・また何やら雲行きが怪しく・・・(;¬_¬)



突貫工事で完成した産屋の前でヤマサチヒコは、設計したのが強度偽装をするような設計士でない事を案じながら・・・

じゃなくて、 (ノ-o-)ノ⌒┳ ┫┻┣

トヨタマビメが産屋に入ったままウンともスンとも言わないのに案じ、イライラしていました。

何度目だ? この展開は・・・(^^;

『し、心配だ!
(;¬_¬) いいと言うまで覗かないと約束したものの・・・心配だ! (;¬_¬)

でた! ・・・ヤな予感・・・(;¬_¬)

ヤマサチヒコが産屋の隙間を探して覗き込むと、あまりの驚きに叫んでしまいました。


『み〜た〜な〜ぁ〜』

        じゃなくて・・・(^^;

『見てしまいましたね!あれほどお願いしたのに!』

   なんとトヨタマビメは鶴では無く、(^^) サメだったのです ヽ('ー`)ノ 


ヤマサチヒコは飛び上がって(がけ)に走り去りました。



ところが・・・(^^;その走り去った崖の下からは、ウミサチヒコとその兵が武装してこっちへ攻め込んで来るではありませんか。



これにもたまげて立ち(すく)んでいると、矢がどんどん飛んできます。



もう何も考える事が出来ずにギリギリの表面張力みたいになった時、トヨタマビメの声が聞こえました。


塩盈珠(しおみつたま)を投げるのです!』



我に返ったヤマサチヒコは、慌ててウミサチヒコの兵に向かって塩盈珠を投げました。



するとその塩盈珠は目映(まばゆ)閃光(せんこう)を放つと大洪水が起こり、村や田畑、ウミサチヒコ達をも呑み込んでしまいました。



その時、サメになっているトヨタマビメが濁流(だくりゅう)に飛び込んで、跳ね上がる度にヤマサチヒコに話しかけました。

『さぁ、次は塩乾珠(しおふるたま)を投げるのです!』


『えっ?! ト、トヨタマビメ? 』


『何をしているのです!早くしないと国が滅んでしまいますよ!』



慌てて塩乾珠を投げると、また目映い閃光が起こりました。

『愛しの大空命(おおぞらのみこと)! さようならぁ〜! (T_T) あ〜れ〜・・・』



閃光が止んだ時には水は引き、トヨタマビメもいなくなっていました。

『オンギャァ〜! ハンギャァ〜!』



驚きのあまり放心状態になっていたヤマサチヒコでしたが、赤ん坊の泣き声で我に返り、産屋に駆け付けて我が子を抱き上げました。



しかしその心中は複雑でした。



抱き上げると赤ん坊は泣き止み、ヤマサチヒコはトヨタマビメを探すかの様に辺りを歩き回りました。



しかし居るはずもありません・・・。



赤ん坊を抱いてトヨタマビメを思い海辺に(たたづ)んでいると、ウミサチヒコが現れ、怯えながら言いました。

『私が悪かった、許してくれ・・・ これからはおまえの家来となろう。。。』



こうして弟のヤマサチヒコに仕えることになった兄のウミサチヒコは、後の隼人族(はやとぞく)の先祖にあたります。



度々お伝えしている様に、今の世の皆さん達と神々とは何らかの繋がりがあります。



また弟のヤマサチヒコは天孫降臨の際、高天原から降臨されたヒコホノニニギノミコトの子供で、正式には彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の子孫はと言うと、波限建鵜草葺不合命(なぎさたけうがやふきあへずのみこと)と名付けられました。


サメの化身であることを知られてしまったトヨタマビメは海の底に帰ってしまったのですが、幼い我が子を残してきた事を悔やみ毎日泣いていました。


『・・・約束を破った大空命が憎い・・・ かと言って愛しい人を憎みきれるものでもない・・・(T_T)』


『さらに残してきた子も気になって仕方がない・・・。』


『そうだわ!玉依毘売(たまよりびめ)、あなたが地上へ行ってくれないかしら・・・。』


『妹のそなたが乳母として大空命の元へ行き、私の変わりに我が子である、
                ナギサタケウガヤフキアヘズノミコトの世話をしてはくれまいか?』


『だ、だって(^^; お姉様がサメってバレたってことは、私も・・・(^^;サメな訳だからさ。。。』


『この際、話の流れ的にそんなのムシよ!ムシ! 
(;¬_¬)



・・・ということで妹のタマヨリビメは、マンタに乗って、タケちゃんマンの様にヒラリヒラリヒラ〜リと、ナギサタケウガヤフキアヘズノミコトの世話をしに地上へ行きました。

雪州もマンタに乗ってみたい (^∇^ )

そして時は流れ、成長したナギサタケウガヤフキアヘズノミコトとタマヨリビメは結婚し、四柱のお子を授かるに至りました。

第一の子は、五瀬命(いつせのみこと)

第二の子は、稲冰命(いなひのみこと)

第三の子は、御毛沼命(みけぬのみこと)

第四の子は、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)とも、神倭伊波礼毘古命(かむやまといはれびこのみこと)とも名を持つ御方・・・そう、この方が後の神武天皇(じんむてんのう)なのです。


どうでしょうか?日本の神話が少しは理解出来ましたか? ((( ^・_^・) チラッ

読むと早いかも知れませんが、記すのは途方もなく大変でした。  (ノ_・。)
まず、このプチウケ古事記で物語の流れを掴んでください。

そうすれば、神様の名前も覚えやすいと思います。

この記しは、古事記でいう上巻にあたる神話です・
                   
古事記と囲碁(いご)を知っておくと、
結構世の中生きるうえで役に立ちますよ。(^^)
 参考文献 及び抜粋
  「古事記辞典」 桜楓社
  「日本古典文学全集」 小学館
  「まんが日本の古典」 中央公論社

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